チビ②母 「雪がスゴイから道大丈夫かな・・?」
〇〇ちゃん母 「〇〇が今日あげたいって・・・」
チビ②母 「分かった、気をつけて来てね!!」
忘れもしない大雪が降った
2年前のバレンタイン。
運転手(ママ)に車を慎重に走らせて我が家にやってきた〇〇ちゃん。
その膝の上にはチビ②のために作ってくれた手作りケーキを大切に抱えていたという。
今日フィットネスクラブの帰り道、僕はドキドキしていた。
今年〇〇ちゃんのチョコレートケーキはわが家に届いているのか?
いや、〇〇ちゃんはまだチビ②を好きでいてくれてるのか??
女心と寒空というではないか・・・今日の風は冷た過ぎる。
夜風に吹かれたケヤキ通りの並木はザワついた僕の胸とシンクロしていた。
帰宅後リビングに入ると
大きなリボンがついたケーキの箱があった。
〇〇ちゃん・・・(T_T)
僕はこのシンプルな言葉に胸をつまらせた。
「言葉は複雑にするもんじゃない」と誰かが言ったが、その通りだった。
説明すればするほど陳腐になっていく。
小さな声に耳を傾けること。その声は滅多に私たちを誤ったほうへ、愚かしいほうへと導くことはない。